身長を伸ばすには、まだ幼い内に、筋力トレーニングなどを行うのが効果的です。成長期に入ってからハードな筋力トレーニングを行うと、逆に成長が止まってしまったりする場合もありますので、注意が必要です。
成長期に行うのであれば、ハードなものではなく、程よい筋力トレーニングを行ったり、インナーマッスルを鍛えるようなトレーニングを行いましょう。
手軽に出来て、効果が高いのは、ウォーキングです。ウォーキングは、有酸素運動の代表格です。
ウォーキングは、基礎代謝を高め、成長ホルモンが分泌されやすくなります。
特に、運動開始から20分を経過した時点から、しかも、運動後2時間位までに、成長ホルモンは大きく分泌される状態になります。
そして、運動によって起こる空腹感、運動後の疲労に浸って貪る良質で深い睡眠が、さらに成長ホルモンの分泌を促すのです。
次には、縄跳び。縄跳びも、成長ホルモンを分泌しやすい運動です。無理に激しく飛ぶ必要はありません。
自分のペースで、飛びましょう。足腰の筋力アップにも繋がりますし、効果的な運動と言えます。
軽いダンベルを使って行う、ダンベル運動もお勧めです。1~2Kgの軽いダンベルを持って、ゆっくりと動かすことで、インナーマッスルを鍛えることが出来ます。
急激な変化は得られませんが、徐々に効果を感じられると思います。
逆にやってはいけない運動ですが、運動し終わった後に、身体がグッタリして何も受け付けないような、過度な激しい運動は、成長ホルモンが逆に体の疲労回復に使用されてしまいます。
また、トレーニング・ジムで行うような、マシンを使った一部の筋肉を集中的に酷使するタイプの運動はやめましょう。
マッチョになった身体自慢を目的とする訳ではないので、身体を酷使するのではなく、身長を伸ばす運動に専念するのがベストです。
綺麗ごとなんていくらでも言えます。
例えば、身長なんて人間が生きて行くのに重要な要因じゃないですよ~、とかって、他人は優しさを込めて言ってくれるじゃないですか~。だけどあえて、僕は本音を言いますね。
生まれつき背が高い人は、背の低い人の心情なんて分からないのです。なんだかんだ理屈を並べても、絶対に分からない。
ハンディキャンプを背負った人間の気持ちは、同じハンディキャンプを持っている人間にしか分からないのです。背が低い、それも極端に低い人がどれだけのコンプレックスを抱えて生きているか、なんて。
あるエリートの男性の話し
ある日、僕は妻の友人の女性が結婚したと言うので、お祝いのパーティーに行きました。妻の友人の女性は、沢山の資格を持ち、その中でもスキーの指導員の資格で食べていて、彼女のスキーの技術と指導歴は一流でした。
彼女が夫として選んだ男性は、世界屈指のIT企業に勤めるエリートでした。僕は、なんだか彼女が彼の肩書きに惚れたんじゃないかと心の底で思っていたのですが。もちろんそんなことは口には出しません。
新婚の二人と、僕たち夫婦は四人でイタリアンレストランで二次会をしたのですが、食べ終わって席を立った時に、僕はビックリしたのです。彼は、座っている時と立った時の身体の高さが変わらなかった。
さすがに、何も言えませんでしたが。内心はビックリして、もしかしたら僕の顔の表情には出てしまったかも。要するに、妻の友人の女性が選んだ彼は、身長がかなり低い人だったんです。
もちろん、人を身長なんかで評価すべきではない。そんなことは分かっています。でも、その時の僕の邪悪な心の一部は、完全に彼を見下していたような気がします。
どんなに地位があっても、どんなに優秀な頭脳の持主でも、身長が低いというだけで、悲しいかな、人の心は歪んだ目線を持ってしまう。僕も反省してます。でも僕の正直な気持は、僕に嘘を付いています。
身長は努力で伸びるものです。絶対に諦めないでください。この教本を信じて、毎日毎日、少しづつでもいいので頑張って下さい。僕はあなたを応援します。